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セシュカのお話 [→セシュカ]

■コケモモさんへ捧げ物♪
■セシュカのお話
■ねこしょうかい★
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■コケモモさんへ捧げ物♪
コケモモさん宅の朱亞ちゃんとアレンちゃんをお借りしました♪
ちょっとしたお話を書いたので挿絵っぽい物ですw

100910novel_hinaka.jpg
コケモモさんのみお持ち帰り下さい♪

コケモモ さんのブログ『ARIAN RHOD』はこちら
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■セシュカのお話
コケモモさん宅からお子様沢山お借りしてますw<勝手に拉致りまくり(^^;

以下続きに原寸有ります、本文と共にお楽しみ下さいv
 ̄ ̄『陽中のさえずり』 ̄ ̄
「「えぇ!? 婚約者~ッ!?」」
Leevaさんの経営するカフェ『wain』のオープンテラスの一席で、アレンちゃんと朱亞ちゃんが声を揃えた。
にっこりと笑みを返しながら「はい」と答える。
「えっ? ええっ? どーゆうこと? セシュカちゃん、ガイアと・・・」
アレンちゃんがエメラルドのような輝きを持つ瞳を驚きに丸くしながら尋ねる。
「ガイアさんとは、そんな、まだ・・・」
ガイアさんと・・・と触れられて少し頬が熱くなるのを感じゴニョゴニョと口の中で返事をする。
肘ほどの長さで下に行くに連れてカールしている栗色の髪を揺らしながらテーブルに身を乗り出して私の回答を待つアレンちゃん。
朱亞ちゃんもオレンジ色で肘程の長さをしたふわふわの髪を揺らせやや控えめにテーブルに身を乗り出す。
その黄色の大きな瞳に少しだけ好奇心を含ませている。
二人の様子がなんだかとても可愛らしく見えて「ふふ」と笑みがこぼれてしまう。
「シャグナさんとは婚約者だったんです」
「ええ~!? なんで?」
「ふわ~~!? どうして?」
椅子の背にもたれ直して二人揃って声を上げる。
「と、言っても幼い頃に一日だけ。正確には婚約者ではなくて、その候補だったのですけれど」
うんうん。と二人とも頷きながら続きを待っているようだったので、その顛末を話して聞かせる事にした。
「彼と出会ったのは、ずっと昔、まだ私がうんと幼い子供の頃で、四歳の頃だったかしら。父のお仕事の関係だと思うのだけれど、シャグナさんのお国の方からお話があって、お城にお呼ばれして・・・そこでシャグナさんと出会ったの。シャグナさん、不思議な人で、ふふ、窓から出入りしてたのよ?」
笑いながら話すと、二人は妙に納得顔でうんうん。と頷いた。
「お父さんの仕事関係って・・・お城にも何か納めてるの?」
アレンちゃんがふと気づいたように尋ねる。
「ええ。父は色々手広く商売をさせていただいているから・・・。でも、後で聞いたけど、それだけじゃなくて少しだけ血縁もあるのですって」
「血縁?」
小首を傾げながら朱亞ちゃんが尋ねる。
「私の曾祖母がシャグナさんの家筋のうんと遠い親戚なんですって。曾祖父の元に嫁いだので御国(継承権)とは無縁になったらしいですよ」
へぇ~、と聞き入りながら朱亞ちゃんはオレンジジュースを、アレンちゃんと私は紅茶をそれぞれ口に運ぶ。

100910novel_hinaka.jpg

ふわりとアールグレイの独特の香りが広がり、その余韻を楽しんでから続ける。
「そんな御縁があってのお話だったのだけど・・・私、あんまり丈夫じゃないから、その夜には破談になっちゃいました」
うふふ、と顛末を語る。
「へぇ~。そうなんだぁ~。・・・残念だったね・・・って相手がシャグナだからそうでも無いかな?」
アレンちゃんがほんの少しのいたわりを混ぜた声で茶化して笑ってくれた。
「セシュカさんって、本当にお嬢様でお姫様だったんですね~」
朱亞ちゃんが大きな黄色い瞳に憧憬を滲ませる。
「ふふっ。でも、私は私ですよ? 普通の人です」
「そうかもですけど、でもっ、やっぱりお姫様って素敵じゃないですか♪」
「そうか?」
「きゃっ!?」
予期せぬ返事が入って、驚く朱亞ちゃん。
声の主はシャグナさんだった。
「なんか、今、俺のこと呼ばなかった?」
「えっとね、呼んではいないのよ? 名前は出たけど」
アレンちゃんが答えながら、私と朱亞ちゃんの三人で顔を見合わせて笑う。
「?」
「今、シャグナさんに初めて会った時のお話をしていたんです」
不思議そうな顔をしているシャグナさんにちょっとだけ説明すると、同じテーブルの空いていた席に座って「ああ、あの時の事」と笑った。
「あの時は『もう会えない』って言われて凄く悲しくて、お部屋で泣いちゃいました」
「はははっ、そりゃ悪かったな。でも、俺ちゃんと『縁がなければ』って言ったと思うぞ?」
「それは、そうですけど」
私が言葉を続けるよりも早く、シャグナさんは真面目な顔で私を見て、続ける。
「ありがとう、セシュ。君のお陰で俺は今、ここに居る」
ユキムグリの角を持つ、少しだけ癖のある銀色の髪をしたシャグナさんの、薄い紅色をした瞳が真っ直ぐ私に向けられる。
「あの時、セシュが・・・」
(言わないで)
口に出さないでそっとシャグナさんを見つめ返すと、その視線に気づいて彼はニッと笑った。
「あん時はありがとうなっ、セシュ。ほんと、凄ェ助かった。・・・あの日は殆ど会話も出来なかったからさ、今日、改めて礼が言えて良かったよ」
「私も。こうやって元気なお姿が見られて本当に良かった」
にっこりと笑って返事をする。
「・・・何? 何かあったの?」
「もしかして、二人だけの秘密ですか?」
アレンちゃんと朱亞ちゃんが興味をそそられたように尋ねる。
「ん~。実はあの後一回セシュに会っててさ。まぁ、擦れ違う程の間、だけどな。んで、そん時にちょっとした事で力を貸して貰ったみたいでさ、助かったんだよ」
「ふ・・・ぅん?」
「シャグナ、いつものでいいんだろ?」
シャグナさんの答えに納得したようなしないような返事のアレンちゃんに続くタイミングで、お店のオーナーであるLeevaさんがコーヒーカップの乗ったトレーを片手にシャグナさんに尋ねる。
「ん? ああ、サンキュ、Leeva」
「それから、可愛いお嬢様達にはオレからサービス提供ですッ」
シャグナさんにコーヒーを差し出し、私やアレンちゃん、朱亞ちゃんには涼しげなガラスの器に盛りつけられた小さなアイスクリーム。
「ぅわぁ!」
朱亞ちゃんの特別嬉しそうな声。
「ん、いい香り♪ これ、柚子かしら」
「ピンポーン♪ ちょっとお試しでね。試食して感想聞かせてくれる?」
アレンちゃんと会話しながらLeevaさんは日除けを太陽の動きにあわせて微調整してくれた。
「どう? セシュカちゃん」
Leevaさんが白い髪が緩く風に揺らしながら、淡い紫色の瞳を向けて調整の結果を尋ねる。
「ありがとうございます。丁度良いですよ」
「それは良かった。じゃあ、後で感想聞くから♪」
「「「はぁ~い」」」
三人の女子の返事に送られながら店内に戻るLeevaさん。
「ふふ♪ 美味しそう」
「ん~っ、このアイス、すっごく美味しい!」
まずは見た目を楽しむアレンちゃんと早速一口味をみた朱亞ちゃん。
私はこの小さなアイスを食べきれるのか少し思案する。
手を着けずに食べ切れそうな人に渡した方がいいのかな?
残すの勿体無い・・・。
でも、折角下さったのに、とっても美味しそうなのに。
何よりも一口は食べて見たい気持ちも大きくて・・・どうしよう。
「な。セシュ、一口味見させて♪」
思い悩んでいたら隣に座ったシャグナさんが興味津々にティースプーンを準備していた。
「どうぞ♪ 一人じゃ食べきれなくて悩んでたところです。助かります」
ふふ、と笑いながらアイスを差し出すと、意気揚々と一掬いして口に放り込むシャグナさん。
「ん。美味い♪」
「ホントに美味しいです~」
「うん! 確かにコレは凄く美味しいと思う!」
アイスを私に返しながら早速三人で感想を述べている。
三人が揃って美味しいと表する柚子のアイスを私も少しだけアイススプーンに掬って口に運ぶ。
とても美味しい。
バニラの風味と甘みのその中に、柚子の香りと甘い酸味が程良く効いて、夏の日差しに疲れた体がホッとリフレッシュするような優しい味で私にしては珍しく何度か口にしてしまった。
コホっ、コホっ
軽く咳が出る。
「大丈夫? セシュ」
後ろから柔らかな声をかけられて驚いて振り向く。
黒い短髪、左の前髪の一部分だけが銀色をしている。
それは漆黒の夜空に浮かぶ銀色の欠月を思わせ、血のように赤い瞳が少しだけ心配色の陰りを乗せて、私を見つめていた。
「こほっ・・・。ガイアさん」
「店内席へ移動しよう」
「はい。あ、でもアイスが・・・」
「もういいの?」
口を開くとまた咳が出そうだったからこくりと頷いた。
「ふ~ん。じゃ。貰うよ」
そう言うとガイアさんは私が声を出すよりも早く、残りのアイスをひょいと口に入れてしまった。
・・・スプーン、それ、私・・・
頬が熱くなるのが分かる。
ちょっと恥ずかしい。
ガイアさんはそんな私の様子に気づいたけれど、何も言わず抱き上げて店内へと運んでくれた。


 ・・・我ながらちょっと恥ずかしいことしてしまった。
人の皿の物に対抗意識から手を出すなんて・・・みっともないと自覚がある。
それが食べたい物だったなら、また違うのだろうけれど・・・。
でも、シャグナがセシュカの皿から直接口へ運ぶのを見たら、我慢できなかった。
一口分けて貰っただけだって、分かってるのにな。
対抗意識なんて・・・ホント、ガキみたいで恥ずかしい。
だけど・・・

セシュカをお姫様抱っこして店内に戻り、適当な席に座らせる。
「Leeva、暖かい紅茶用意してくれ」
「了解」
カウンターからLeevaの返事があって、程なく紅茶が運ばれてきた。
セシュカに飲ませてやると、ホッと一息着いて微笑む。
「平気?」
「はい。もう大丈夫。・・・アイスが、とっても美味しかったの。それで、ちょっと調子に乗っていつもよりも沢山食べてしまったから口の中が冷たくなってしまって、息が冷えて咳が・・・。だから、暖かい紅茶を頂いたからもう大丈夫ですよ」
照れるように微笑んでどんな状況だったのか説明してくれる彼女はとても可愛いらしい。
「・・・そう言えば、シャグナと顔見知りなんだって?」
セシュカの隣に座って何気なさを装って尋ねてみた。
・・・実はさっき、テラス席で話しているのを別のテーブルから聞いていた。
セシュカの後ろの席だったから、俺が来た事に気づかなかったみたいだ。
後で驚かしてやろうとイタズラ心を出したのが間違いだったのかも知れない。
セシュカが、シャグナの婚約者だった、なんて話を黙って聞かなきゃならなくなった。
自分でも女々しいと思うけれど、気になってイライラする。
只の過去の話だと分かっている。
彼女がそう言ったから。
でも。
その会話の途中で、セシュカは確かに何かしら言葉では無い会話をシャグナと交わした。
それが棘のよう深く刺さって心が痛む。

「あ、はい。少しだけ、会った事があるんです。幼い頃に一度、数年前に一度。・・・その出会いが私をここへ連れてきてくれた」
セシュカの淡いパステルグリーンの柔らかな、緩くウェーブした身の丈もある長い髪がふわりと風に揺れ、深い緑色の瞳が真っ直ぐに俺を見つめて微笑む。
「婚約者候補だった、のお話、聞きました?」
「ん? ん、まぁ・・・後ろの席だったから、ね。聞こてえた」
「・・・本当は、そのお話を頂いたのにはもう一つ理由があっての事なんです」
「理由?」
「はい。私が・・・奇跡を纏うものだから・・・」
そっと視線を落とすセシュカ。
「あのお話が来る一年前に、私は奇跡を招きました。いつも行く教会の司祭様が倒れて来た燭台で腕に怪我をされていて・・・包帯に血が滲んでいて、とても痛そうだったの。その方はとても親切で家族もとても信頼を寄せていて、私も大好きな方でね、私は治してあげたくて・・・神様にお祈りをしたの」
そしてもう一度真っ直ぐに俺をみつめる。
「怪我はその場で見る間に完治してしまった」
「・・・え? 治癒魔法じゃなくて?」
こくんと頷くセシュカ。
「私は・・・神様にお祈りをしてお願いをしただけです。三つの子供の、小さな、そして真摯な願い。神はそれを聞き届けました」
その時の司祭の様子を思い出しているのだろう、セシュカはそっと自分の右腕を撫でた。
「痛みが引き、驚いて司祭様が包帯を外すとチリンと小さな鈴のような音を響かせて、燭台の先の欠片が床に落ちました。・・・古くなっていた燭台の先が欠けて、傷の中に埋まっていると思われたから・・・治癒術も使えなくて、後日手術をしてその破片を探す所だったのですって。腕の傷は何事もなかったかのように元通りで・・・相手が司祭様だった事もあって、治癒術では無く神力によるものだと判断されたの」
セシュカは一呼吸して続ける。
「司祭様や教会の方々が仰るには、私、巫女としての資質がとても高いのですって。だから、是非神職に入って欲しいって・・・。シャグナさんのお国の方はどこかでそのお話を聞いたらしくて・・・」
 本物の奇跡を呼べる人間が存在するのなら、国家としてはどう出るだろうか?
教会関係がまず保護・確保に乗り出すだろう。
本来、政治と宗教は一つであるべきではないから、教会側に保護されれば国としても無理強いは出来ない。
しかし。
国側からみれば、確実に奇跡を呼べるのなら他国家に対してのある意味切り札とならないか?
さらにそれが王家に組みするものならば、国民からの指示を挙げることに繋がらないか?
時に目障りな教会側に対しても優位に立つ駒にならないだろうか?
・・・そして、有事の際、王族の延命に利用できないだろうか?
そんな人間が居るのならば、手元に置いておきたいと考える物ではないだろうか?
俺の思考を遮るようにセシュカが苦笑混じりに言葉を紡ぐ。
「でも。その日から殆ど一年近く、体調を崩して寝たきりの生活になって・・・。その事をシャグナさんのお国の方も後に知られて、お話は無しになったの」
「そっか・・・」
いかに奇跡を呼べる者だったとしても、その使用に制限があるのでは重きを置くことは出来ないと言った所か・・・。
他国へ渡ることを思えば手元に置いておきたいのだろうが、セシュカの家柄では力尽くとは行かないだろうし、同王家の血も入っていると知れば、敵に回る事も少ないと判断しての事だろう。
「それから何年も過ぎて、とある街でシャグナさんと再会しました。彼はとてもひどい怪我をしていて・・・私にも彼の未来を知ることが出来ないくらい酷くて・・・」
「・・・お祈り、したのか」
セシュカがこくんと頷く。
「生きていて欲しかったから。無謀だと分かっていたけれど」
さっきシャグナが言おうとしたのはその礼で、俺が気になっていた言葉の無い会話の内容はセシュカが『奇跡』の話を口止めしたんだな。
合点が行った。
ん?
待てよ。
腕の傷を治しただけで、長く伏せったとセシュカは言った。
ならば、明日をも知れぬ傷を癒したなら、その代償はいかほどだろう。
「・・・セシュカがこの街に来たのは・・・もしかして、その時の療養の為?」
セシュカは微笑んだまま黙っている。
「シャグナの事が心配だったのは分かるけど、俺は・・・、セシュカに何か有った時の事の方が恐ろしいよ」
ため息をつくように言葉が出た。
「私、本当はあの時・・・、シャグナさんの代わりに儚くなっても良いと、思ったんです」
ティーカップを揺らし、紅く香る水面を見つめながらセシュカが小さな声で話し出す。
「人並みに生活する事さえ難しくて・・・家族に心配を掛け続け、強く生んであげられ無かったと母に自責の念を背負わすような娘は、せめて・・・誰かの役に立てて終わることが出来れば幸いだと、思ったの・・・」
息をついて深い森緑色をした瞳を上げる。
「でも、生きながらえてしまった。闇雲に心配を掛けて辛い思いをさせただけになってしまった・・・」
「・・・セシュカ・・・」
ずっと、心の奥に刺さっていたのだろうそれらの想いを慰められる言葉なんか俺には無くて、だた、そっとセシュカを抱き寄せる事しか出来なかった。
「俺は、この街でセシュカに出会えて、幸せだよ」
慰めでは無く、今、間違いなく俺の中にあって伝えることの出来る言葉、感謝を口に出すとセシュカが腕の中でビクリと震えて、頷いた。
「・・・私も。ガイアさんと出会えて、良かった」
彼女の白い頬を大粒の涙が伝い落ちる。
「貴方に会えて・・・それでも生きていて良かったと、心から感謝出来たの」
ポロポロと涙の粒を落としながらセシュカが微笑う。
「ありがとう、ガイア」
その笑顔は美しく透明で、儚くて・・・虹や幻のように消えてしまいそうだった。
それが嫌で、消えてしまいそうなのが怖くてそっとセシュカの涙を指で拭う。


ガイアさんの細くて長い指先が、私の涙を優しく拭い去る。
あれほど心に重かった事実がガイアさんに話しただけでこんなに軽くなるなんて・・・不思議。
「もしも。シャグナと再会しなかったら、セシュカはこの街に来ていた?」
ガイアさんのふとした問いかけに少し考えてから首を振る。
「いいえ。この街に来たのは、療養の為でしたから・・・。一番具合の悪い頃を過ごした街から近かったのがここなんです。だから、例えば・・・別の誰かの為に祈ったとしても、この街には来ていなかったと思います」
「そっか。じゃ、セシュカの具合が悪かったことに感謝しなくちゃだな? そりゃ、周りにはうんと心配掛けちゃっただろうけど・・・。その分、俺たちの幸せに繋がった。さっきセシュカが言ったように、出会いに繋がったんだからさ。・・・それに。セシュカが幸せと笑えば、周りの人間も心配した以上に幸せな気持ちになるよ。きっと、みんなそうだと思うよ。・・・少なくても、ここに一人、そう思ってるヤツはいるから」
そう言って自分を指してガイアさんが笑った。
「はい」
それだけ返事するのがやっとだった。
嬉しくて、笑顔になって、涙が溢れて、もう、一杯一杯。


「きゃっ!? ガイアっ!?」
アレンちゃんの声。
「・・・っ! あなた、セシュカちゃん泣かせてるの!?」
「ち、違う! いや、確かに泣いてるけど」
「どういうつもりで!」
「あぁ! 大丈夫ですか、セシュカさん!」
アレンちゃんに問いつめられ誤解を解く間も無く朱亞ちゃんも合流。
「あ~、ごめんガイア。タイミング悪かったかな?」
燃えるような赤い髪にガイアさんとよく似た血のように赤い瞳に苦笑を含ませて奏琉さんも顔を覗かせた。
「悪いも何も見ての通りだよ」
助けてくれ、と奏琉さんに視線を向けるガイアさん。
「なに? なに?」
「席、こっちに移動でいいのかな?」
店内席の一角が騒がしくなって興味を持ったのかシャグナさんも会話に加わり、アレンちゃんと朱亞ちゃんに新しくおしぼりとグラスを持ってきてくれたLeevaさん。
わいわいと一気に騒がしくなったこの席で、ガイアさんが「大丈夫?」と視線で問う。
私は幸せな笑顔のまま「はい」と頷いた。

陽中のさえずりは店内に場所を移してまだ続きそう。
それは、とてもとても幸せな午後。

__ゆきじ作:2010/08/30~09/08
このお話は、コケモモ さんのみお持ち帰り下さい♪

と、言う訳でコケモモさん宅のお子様沢山お借りしました~★
朱亞ちゃん、アレンちゃん、シャグナ君、Leevaさん、ガイア君、奏琉くんw
さらにお店(Leevaさんのカフェ)まで拉致~(笑)<既に拉致と言うよりウチの子出張v
この際なので朱亞ちゃん絡みで萩梨 さん宅の和辰くんも拉致ろうかと悩んだのはヒミツ★<ガールズトークな感じにしたかったのでお呼びしませんでしたw
そして、書こうと思っていたのは前半のセシュカパートだけだったのですが、やっぱりガイア君にも来て頂きましたv
ちょっとだけヤキモチのような感情に揺れるガイア君が趣味スギルw

コケモモさん、お子様お借りしました~★
口調や行動などイメージと異なる部分があると思いますが、ご容赦下さいませ~(^^;

お話の補足
シャグナ君に奇跡を橋渡ししてから3ヶ月くらいは延々と死線の上を綱渡りしてました。
さらに3カ月くらいまでは床に伏したままの生活をして、そこから3カ月が起きたり伏せったりの生活。
次の3カ月で休憩を取りながら軽く起きて生活出来るようになったので、気分転換を兼ねて現在の街へ療養の為に移動して来ました。
そうやって1年を過ぎて生活を始める事になった新しい街を知りたくて外に出て、ガイア君と知り合って、そこから急激に元気になってきてます。
意識して「元気になりたい」と思うようになったし、意識以下でも「もっと一緒に居たい」と願うようになってきてると思うので、神様は願いを叶えてるんですねw
この「もっと一緒に居たい」と言う願いはガイア君限定なのか、みんなを含む社会なのかは微妙な所v
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■ねこしょうかい★
猫写真の紹介です(笑)<別名:親ばかコーナーです(>ワ<///
takara6-13
takara6-13 posted by (C)ゆきじ
鳥さん?


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七不思議

おはよう御座います。
〝セシュ〟という呼び方が可愛らしくて堪らないです!〃(o*>ω<)o〃
よし、紅芭弐号機にも賚音弐号機のことをライ兄とでも呼ばせてみよう!←便乗?
by 七不思議 (2010-09-12 06:55) 

萩梨

お久しぶりですー!
ゆきじさんのブログは更新なさる頃合いに携帯で確認してしまうのでnice!もコメントもしばらくしてませんでした…←

和辰は出てきませんでしたが可愛いお話ニヤニヤしながら読ませて頂きましたよっ^^*
セシュカちゃんとガイアくんのイチャイチャっぷりが堪らないっす…

では、乱文失礼しました><
by 萩梨 (2010-09-12 19:55) 

ゆきじ

>七不思議 さま
ありがとうございます♪
セシュカの名前の響きはとても好きで、セシュと呼ぶ音も好きなのです~♪
ライ兄!<素敵★
賚音くん的にはGJ! セシュカv ですね(^ワ^)

>萩梨 さま
ありがとうございます♪
携帯からのチェックもいつもありがとうです~★
ゆきじもどたばた一家に日参ですw
和辰くんもお借りすれば良かったかなぁとグラグラしながら書いてましたが割愛。
また別のお話でお借り出来たらいいな♪
ぽとふさん絡みとか<恐ろしいw?

セシュとガイアくんのイチャイチャっぷりは至福の一時でした(笑)


by ゆきじ (2010-09-13 00:11) 

コケモモ

こんばんは~(*´ω`)
反応遅れてすみませんorz
やっと時間が取れたので、引き換えして参りましたw

セシュカちゃんとガイアの絡みはいつも楽しみにしてますよv
今回は、アレンと朱亞だけかな(・ω・*)?
と思ってたので、シャグナが出てきた辺りから、これは…!
って思ってましたw
6人の拉致大歓迎ですよ~(^^*
これからも楽しみにしてます∑d(・ω・*)
シャグナに妬いてるガイアとか、ナイスタイミングのシャグナとか、もう、全部素敵でした///
言いたい事を全部書いちゃうと、ゆきじさんにご迷惑だと思うので、自重ですが、ありがとうございますっ
ガールズトーク、やっぱり素敵だ(*ノωノ)
もう、お気に入りです!!この小説はッ
和辰君の出張も妄想しちゃいました←
カモン絡み!!(ヤメロ

ではでは、乱文失礼いたしましたッ
ALLの方も初回のほうはレスしてきましたv
小説の方も、今日中にレスできれば、したいと!
ご確認願います(*>ω<)
by コケモモ (2010-09-13 19:14) 

ゆきじ

>コケモモ さま
コメントありがとうございます~♪
ガイア君とセシュカは書くのがホントに楽しいですv
作中で一ヶ所、ガイア君がセシュカの事を「セシュ」と呼んでたり(シャグナ君に対抗)、セシュカが「ガイア」と呼んでたり♪
今回はちょっとドキドキしながら書いてましたv
アレンちゃんと朱亞ちゃんのガールズトークも楽しかったし、6人拉致(気持ちだけ)もホントに楽しかった~★
ALLのレスもありがとうです♪
返信しておきました~(^^)
by ゆきじ (2010-09-13 23:22) 



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