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祝!6/21/藍浪さんお話+α♪ [→藍浪]

■命蔭さん、おめでとう♪
■『藍浪』(藍浪さん話)+七不思議 さんから♪
■お誕生日登録w
■31ice♪
■ねこしょうかい★
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■命蔭さん、おめでとう♪
七不思議 さん宅の命蔭さん…みーさんのお誕生日が6月21日です♪
少し早いけどみーさん、お誕生日おめでとうございます~v
みーさんはうちの藍浪さんの大切な人なので、お祝い絵でも一緒です(^v^///
命蔭さん宅、七不思議 さんのブログ『現在維持論』はこちら
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↑色分け見本
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線画♪(クリック別窓原寸)
どしどし塗ってゆきじと七不思議 さんにプレゼントしてあげましょうv(笑)
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■『藍浪』(藍浪さん話)v
アイランさんが藍浪さんになるお話です。
自分用覚書のようなお話なので読み難いのはご勘弁を・・・(^^;


『藍浪』yukiji2013.5.8


 黒。
 一瞬のうちに流れ過ぎる赤、青、黄。
 白光。
 轟音、爆音、スパーク。
 天も地も無く渦を巻く世界。
 手を伸ばして、伸ばして、
 雷に打たれ焼け焦げる。

 ずるりと私から抜けて行くナニカ。
 目に見えぬ者、私を私としてきた時間、学び経験し培ってきた私を構築する全て。
 私たる私自身。

 さよなら、私。
 行くべき処へ、望む場所へ辿り着ける事を祈っているよ。





 目を覚ませば薄暗く白い世界。
 何も見えない。
 腕を動かすと全身に激しい痛みを感じて息を飲む。
 体中そこかしこが酷い打撲のような、ビリビリと引き攣るような、裂傷のような痛みを訴える。
 視力が戻らないので顔に手を持って行けば、何の事はない、手当に施されたガーゼを僅かな視界から見ていたようだ。
 痛みを感じつつも身を起こし顔に巻かれた包帯の隙間から指を入れて上下にずらしてゆっくりと瞳に光を慣らしつつガーゼを外した。

 自分が居るのは掃除の行き届いた綺麗な部屋だ。
 柔らかな色調の壁紙と品の良いアンティーク調の家具。
 その隣のドアが静かに開いて170㎝くらいの灰銀髪の人が姿を現した。
「あら、お前さん目が覚めたようだね、良かったじゃないか」
 その人はコロコロと笑いながら部屋に入り、自分の居るベッドサイドのテーブルへ持っていた盆を置く。
「でも、まだ横になってなよ? 怪我は程ほどに酷いようだからねぇ」
 穏やかに言い含めるように語りかけつつ体の負担にならないように横になるのを手助けしてくれる。

 …怪我。
 そうか、私は怪我をしているのか。
 この体中を走る痛みはその所為なんだな。

 朦朧としたまま納得して言われるまま横になる。
「そうそう、お前さんはまだ眠ってた方がいいさね」
 優しく語りかけるその人の声を聞きながらそのまま意識が途切れた。


 眠っているのか起きているのか曖昧な日々が数日続き、それでもようやく体の具合も良い方向へ落ちついて来ている。


 焼け焦げて煤のようになった欠片に触れば指先にザリと消し炭のような触感。
 原型を留めないそれがボロリと欠けて更に小さくなる。
「ねぇ、お前さん。ちょっと具合が良いからってあんまり風に当たるもんじゃないよ?」
 顔を上げて苦笑を返す相手はブラックドックの命蔭(みかげ)さんだ。
「アラ、それ…」
 ガーデンチェアに座って弄っていた消し炭は、恐らく私の数少ない持ち物。
 命蔭さん…みーさんが私を拾って下さった時に一緒に落ちていたらしい。
「調べてたのかい? 自分の身元を知る手掛かりだからねぇ」
 心なしか少しだけトーンの下がるみーさんの声。
 いつまでも名無しでは不便なので何か手掛かりが無いかと調べていたのだけれど、やはり知れる情報は何もなかった。
 「アリ…ガト、ミーサン」
 耳触りにひび割れた声。
 皮膚と同じように喉も火傷をしていたようで上手く声が出ない。
 こんな所まで火傷して我ながらよく生きていたなと思う。
 みーさんの看病の手厚さが私を生かしてくれたのだと実感するばかりだ。

 みーさんの手を借りながらリビングへ戻ると丁度電話が鳴った。
 手を離して「行って」と促すと心配そうに振り返りつつ電話を取るみーさん。
 電話相手と会話しながらいつもの場所を探すけれど見つからず、目当てのメモはテーブルにあったのでペンを取り「どうぞ」と促した。
 少々ぎこちなくなったけれど書いたメモ用紙をみーさんに渡す。
「ありがと、助かったよ」
 にっこりと受け取ってメモに目を通すと最後の辺りで目を止めた。
「あら? お前さん、これって」
「?」
 みーさんが気付いたメモの最後に無意識に入れたらしいサインが入っていた。
「あい…あい ら…?」
「…アイラン…」
 火傷で上手く使えない手で書いたサインは乱れていてキチンと読む事は出来ないけれど、不思議と耳に入れば何と書いたのか分かる。
 フルネームでは無いかも知れないけれど、耳に馴染む音は確かにあった。
「あいらん。お前さん『あいらん』って言うのかい?」
 自分の事よりも嬉しそうに笑うみーさんに頷いて見せた。
「ヘーェ、あいらんねぇ。どんな漢字なんだろうさねぇ」
 にこにことみーさんは楽しそうだ。

 それから数日してみーさんが『藍浪』と漢字を書いた紙を見せてくれた。
「お前さんを見てると『藍』の字がしっくり来る気がするんさね、それから『浪(らん)』という字は『清らかな波』とか『波のように型にはまらない様』っていう意味なんだがね。どうだい? お前さんには似合いの漢字だと思わないかい?」
 うきうきと嬉しそうに話すみーさんにゆっくりと頷いた。
 自分には勿体無いような良い漢字だと笑って会話したその晩、口や鼻や目に耳から血膿や粘膜、役を成さなくなった体組織片らしい様々なモノを吐き出し、あるいは体中から噴き出し余りの激痛に声も上げられず悶絶した。
 流石に呼吸もままならずこのまま死ぬかと思ったのだが、朝になって綺麗な蒼い瞳を真っ赤に泣き腫らして「ああ、良かった、良かった」と新しく涙を零したみーさんの笑顔に生き延びた事を確信した。



「おはようございます、みーさん」
「あら、おはようさん藍浪。今朝も早支度だねぇ」
 にっこりと微笑みかけながらリビングへ顔を出せばその向こうのキッチンから明るい返事が返る。
「朝食じきに出来るから…出来た!」
「はい」
 みーさんがフライパンから準備されていたお皿に目玉焼きを移すのを見て皿を取りに行く。
 白い皿にはカリッと焼いたトーストにベーコンエッグとミニサラダが乗せられソーセージとミニトマトが添えられている。
 受け取った皿を二枚、両手に持って食卓へ向かうとカトラリーとグラスがちゃんとセットしてあったので見目の良いようにお皿を置く。
 そのうちにみーさんが冷したフレッシュジュースを片手にテーブルへ来たので椅子を引いてエスコートする。
 その流れでグラスにジュースを注いでから着席するとみーさんが頬を赤くして口の中で何か言っているようだった。
「?」
 聞こえなかったので軽く首を傾げたけれどそのままみーさんには黙殺されてしまった。
 みーさんは時々可愛いらしい。

「それにしても、本当に綺麗になったもんだねぇ」
 店を開けるのに合わせて少し早目のティータイム。
 紅茶のカップを手渡すとみーさんがしみじみと感慨深そうに私の手を見ながら言った。
 それこそ血反吐を吐いたその一件以降の回復が著しい。
 ガサガサと硬くなった火傷の痕も痛めていた喉も今は完治している。
 あの日、あの時に体中の悪い部分を全て排出したかのようだ。
 弾けて無くなっていた爪も薄いながらも指先を覆い、焼けてバサバサになっていた髪も順調に生え変わっている。
 何と言うか、我ながら尋常ではない驚異的なスピードで作り変わっている感じがする。
 …治っていると言うよりは作り変わっているのだろうと思う。
 証拠というのだろうか、それ以前とそれ以降では体の作りも変わってしまった。
 自分は確かに男性であった筈なのに、あの一件以降未発達ながら女性機関も一緒に有するようになってしまった。
 他にも皮膜翼と羽毛翼が混ざったような不思議な形状の翼になったとかあるのだけれど、通常外見的に変化は全く見られないので気にしない事にした。
「そうですね、不思議な事もあるものです」
「記憶も、早く戻ると安心なんだがねぇ」
 明るく優しい口調ではあるけれどどこか少しだけ寂しげな響きを残し、みーさんが言う。
「それはいいです」
 アッサリと不要の旨を伝えると「またそんな事を言ったりして」とみーさんが眉を寄せるのだけど、本当に必要が無いのです。
 そうでなければこんなに充足しては居ないでしょうから。
 これほど清々しくは過ごせないでしょうから。
「それよりもみーさん。そろそろ時間ですよ」
「もうそんな時間? …あらやだ、ホントだよ」
「カップは片付けておきますからお店開けて来て下さい、店長さん」
「じゃあ、先に行くとするよ」
 バタバタと急ぎながらも鏡の前で前髪を整え直し出掛けるみーさんを見送った。


 カップを片付けてから手袋をしてドアを開ける。
 さて、今日はどこから手をつけようか。昨日の続きからにしましょうか。
 そんな事を考えながら、未来を楽しむ自分に笑みが漏れた。


おわり
次元震に巻き込まれ、アイランさんは精神のみ飛びこんで元の世界へ旅立ちました。
残された肉体である藍浪さんはみーさんに拾われて救われ生き延びました。
アイランとしての記憶は全て肉体から出て行ってしまったので、藍浪さんには過去は無くこの先アイランに戻る事もありません。
藍浪さんにはこの先、のんびり自由に過ごして欲しいと思います(^^///
・因みに、藍浪さんが弄っていた欠片はアイランさんが使っていた仮面の欠片でしたw
仮面のお陰で失明を免れましたが、本分では最早書きようが無いのでここで(^^

■七不思議 さんから素敵なお話v
この後、藍浪さんとみーさんがお付き合いするお話を七さんが書いて下さいました♪
『Radeau』→NOVEL/● [ 花染(藍浪さんx命蔭・馴初め等)]
みーさんも一生懸命生きて来て、可愛い人なのです///
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■お誕生日登録などいかがでしょう?
見える所にメモしておかないと忘れてスルーしてしまいそうなのでorz
サイドバーに自分用覚書にお誕生日登録など設置中ですw
で、ゆきじ宅のリヴだけだと淋しいので良かったら登録どうぞ♪
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ここをクリック▲すると登録画面が別窓表示されます。
以下の項目を記入して登録して下さい♪

・擬リヴさん名(擬リヴキャラ世界でコミュニケーション可能ならば擬リヴ以外でも登録OK♪)
・擬リヴさんお誕生日
・URL(後にリンク切れのお子様は削除対象の可能性があるので、コミュニケーションのとれそうなメインブログやサイトURL)
・メッセージ=登録者様HNとミニメッセージ♪

 ̄記入例 ̄
お名前=しんり
お誕生日=12月2日
URL=http://yukijing.blog.so-net.ne.jp/
メッセージ=ゆきじ宅しんりのお誕生日です♪

・以下をコピペすると貴サイトでも表示可能です(多分w)※設置する必要はありませんw
<script src="http://yes-moon.littlestar.jp/birthday/birthday.cgi" charset="Shift_JIS" ></script>

・お誕生日絵とか勝手に描かせて貰ったりしていますが、登録したら描いて貰えるとか言うサービスは有りませんのであしからず~w
_____

※ご注意
・お誕生日登録をしていて、チャンスがあったら描いて欲しいなぁと思っている方は設定画をご用意下さい。
 最近流行の四角いアイコン(?)絵では不可ですー。
 顔の中央しか無いので髪型とか必要最低限の情報が入らないので(^^;
 簡単でいいので特徴をしっかり描いたメモ描きがあるとお借りしやすいです。
・綺麗なイラストじゃなくてOKです。
 愛情と同じだけ丁寧に描いてあると情報が読み取りやすいので嬉しいです。
 髪型、身長の参考、好みの色合い、服装など見てます。
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■31ice♪
昔、市内中央にもお店があったのだけど行った事の無い間にお店が移転してしまって、もう縁が無いと思っていたら割と行く方のイズミにお店が入っててラッキーでした///
念願のダブル(スモール)食べちゃったvv
相棒がバニラ+抹茶、ゆきじがチョコミント+クッキーアンドクリーム♪
また時々行けたらいいな~(^^///
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■ねこしょうかい★
猫写真の紹介です(笑)<別名:親ばかコーナーです(>ワ<///
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neko08-49 posted by (C)ゆきじ
余りにも眠たくて半眼になってる坊ちゃんwww<眠い!しかし頑張る!(寝なさいよww



nice!(43)  コメント(2) 
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nice! 43 /現在nice!: 50994v キリnice!№要チェック~☆

コメント 2

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七不思議

おはよう御座います。
ままままさか藍浪さんまでも一緒に描いて下さるとは!!
凄く嬉しいです///
ゆきじさんの描く絡み絵、大好きですのでv
しかも私の小話の紹介まで…!!
至れり尽くせりです、ありがとう御座います(人′∀`*)
お持ち帰りしていつかまた紹介させて頂きますね!
31、私は自転車で行ける距離のモールにあります^^
毎回アイスではなくシェイクを注文☆
これからの時期には必需品ですよね~(*VωV*)
…シェイク飲みたい!!!((
by 七不思議 (2013-06-18 08:39) 

ゆきじ

■七不思議 さま
ありがとうございます♪
みーさんお誕生日おめでとうございました(>v<
折角なので一緒絵でお祝いです~v
藍浪さんのお話もようやくお披露目出来て一安心ですw
七さんのお話もアナウンスさせて貰ってしまった///
もう一つの方もまたアナウンスさせて頂きますね~♪
サーティーワンアイスv
積むのが楽しくてわくわくしちゃいます(笑)
by ゆきじ (2013-06-22 00:37) 



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