瀧蒼 さんからの頂き物♪&くろさんのお話7 [→しんり・くろ・ぽとふ]
■瀧蒼 さんからの頂き物♪
■くろさんのお話 『くろさん封印 7』
■送り主バトンw(ゆきじ)
■ねこしょうかい★
_____
■瀧蒼 さんからの頂き物♪
瀧蒼 さんに『感謝企画第2段 jigsaw puzzle』企画で原型しんりを頂戴しましたvvv
≫瀧蒼 さんのブログ『白に染まりし緋の華』はこちら
今回頂戴したのはパズルの全体絵ですv
アイランドとか沢山の原型リヴさんがものごっつい可愛いのです(>w<///
凄く素敵な企画へ参加させて下さってありがとうございますvvv
_____
■くろさんのお話
くろさんが強すぎて絡み難かったので弱くしよう大作戦です(笑)<実はまだ書き途中ですw
毎回視点キャラが変わるので読み辛いかもです、ごめんなさいorz
『くろさん封印 7』
ーーー(樹姫)
その瞬間、くろさんの気配が消えたのを感じました。
それは死による消滅では無く、突然世界の一部分をごっそりと塗潰して見えなくしたような、恐ろしく違和感のある隔離による不感知。
その一瞬は酷く禍々しい気配を含み、くろさんの気配と共に世界から閉め出されました。
閉め出した門は内側から閉じられたイメージがあり、くろさんが己の意思を持って封じたのだと感じたのです。
桜王も不自然に閉じられた空間を感じたようでした。
「くろさん、いなくなるのかな・・・」
冒険者として、それ以前の修行時代から含めて、多くの別れを経験して来たましたけれど、それでも尚この別れは辛いのでしょうか。
酷く寂しそうに口にした言葉は、悲しそうに泣いているように私には聞こえました。
「桜王・・・」
「・・・これって、きっと、くろさんの意思だよね?」
「恐らくは」
「恐いものと一緒だったもんね」
「はい。・・・世界を喰らう者の一つかと」
「・・・だよね。あたし達じゃ、勝てない相手だ、ね・・・」
「・・・勝つのは、難しいでしょうね。・・・くろさんでも、世界を閉じた程です」
「・・・」
桜王が少し俯き、何かしら考えを巡らせます。
その薄紅色の瞳はまだ強い意志を秘めて、まるでいつか聞いた神話に出てくる絶望と災厄の箱の底から希望の光を見つけ出そうとするようです。
願いの為に望みを叶える為に、真っ直ぐに怯む事も臆す事も無く躊躇する事も無く最善を探す彼女は、神々しいとさえ思うのです。
それは彼女が私の拝する【強き望みに力を与える者】アトルウィード神を宿す者だからでしょうか?
逆に【強欲に惹かれる者】悪神アトルウィードと呼ばれる事のある我が神さえ魅了し、その魂に宿す事になった彼女であるからそう思わせるのでしょうか。
彼女の願いと望みと言う強力な欲望は、いつも彼女の思う真っ直ぐな方向を向いています。
陽の光のように。
「樹姫、あたし」
「はい」
「あたしは、やっぱりくろさんを助けに行きたい」
真っ直ぐに私を射抜く薄紅色の瞳。
「はい、桜王」
にっこりと返事を返します。
「戦って、勝てないのは分かった。でも、隙をついてくろさんだけ引っぱりだすとか、なんか方法はきっとあると思う」
そう言って、桜王は私を見て口を噤みます。
「お手伝いします、桜王」
「ありがと! 樹姫! 凄く嬉しい! けど無理、しちゃ駄目だよ?」
私を巻き込む事に少しの罪悪感、それ以上の安堵と喜びを浮かべて桜王が笑います。
あなたが望むのなら、私は私の持てる全てを使い、世界があなたの望みに副うように尽力しましょう。
それが神に仕える私の喜びであるのと同時に、あなたの望む私個人の意思であり至福故に。
ーーー(桜王)
樹姫に相談して良かった。
やっぱりあたしは力の限り出来る事をしたい。
あたしの力だけじゃ、どうにも力不足って事はよく分かってる。
でも、あたしの他にも、くろさんを助けたいと願う人は必ずいると思う。
分かるトコだけでも連絡つけて・・・ああ、そうだ。
ぽとふ姐さんの荷物蔵にもなんか使えそうな物がありそうだから、ちょっと借りる事にして・・・。
「ぽとふさんにお力添え願えると良いのですが・・・」
樹姫が言いながら無理でしょうねぇと苦笑した。
「だよね~、ぽとふ姐さんが一緒だと心強いけど、今回はくろさん自分からやってそうだもんね」
戦士が己で決めた事だもの、本当はあたしが今さら手を出すのも間違ってるって自覚がある。
それでも、あたしは足掻くと決めた。
この世界から離れただけで、くろさんはまだ生きているのだから、あたしは足掻く。
足掻いて足掻いて、文句は戻ってから聞く。
そんなお説教ならウェルカムだ。
ただ、失敗は出来ない。
くろさん程の戦士が己と共に封じ込めたような危険なヤツだもの。
この世界の脅威に違いない。
くろさん助けて脅威も出ましたじゃ、お話にならない。
「ん~、やっぱし姐さんに相談するかなぁ」
苦笑して樹姫を見た。
途端、屋敷から白に近い緑白の髪をポニーテールのように結ったしんりちゃんが庭に駆け出して来た。
唇を噛みしめるようにして、大粒の涙をポロポロと零しながら。
庭の広い場所で、懐から小さな紙片を取り出して、いつものように構えるけれど、それはあたしの眼から見ても、酷く混乱しているようで、溢れる涙としゃくりあげる呼吸が言葉を紡ぐ邪魔をしている。
「~~~!!!」
妹のように可愛いと思うしんりちゃんの必死に冷静を取り戻そうと声を上げて泣く事も出来ないその姿は、酷く痛々しい。
見ていてあたしも涙の出そうな切なさに心が揺れる。
心が散り散りに揺さぶられる。
「桜王」
柔らかな響きを持つ樹姫の声に、自分を取り戻した。
・・・あたし、今、しんりちゃんの感情に引っぱられた?
しんりちゃんの感情に引かれるのはあたしだけじゃないみたい。
大気が揺れ、時空が歪み、精霊の干渉がずれる。
何もない空間から炎が立ち上り、同時に空気さえ凍え実り豊かな大地は割れ、あるいは砂のようになり陥没し突風が雷を含み走る。
「しん・・・!」
しんりちゃんに手を伸ばそうとして樹姫に止められた。
樹姫は天変地異の巻き起こる庭を見極めるように深い深い森のような濃い緑の瞳で見つめている。
「しんりさんは、大丈夫です。ここに在る全ての原素は決してしんりさんを傷つける事はしません」
樹姫があたしを連れて屋敷の方まで下がる。
「・・・しんりさんを心配するあまり、ちょっと暴走しているみたいです。少し、離れた方が良さそうです」
「・・・ん」
庭の真ん中に居る筈の、荒れ狂う不可思議な現象に阻まれてその姿を見る事の出来ないしんりちゃんを思いながら、その場を後にした。
それから3日。
相変わらず暴走を続けるしんりちゃんを想う原素は時に精霊界の門さえ歪ませたのかそれぞれ大きな精霊獣の姿を時折見せるようになっていた。
原素が大きな精霊獣と言う形になったせいか、時々でもその中央に居るしんりちゃんの姿が見えるようになった。
そんな中、思わぬ来客があった。
僧衣を纏う男性二人と少女が一人。
僧衣の一人は確か、くろさんの友達の、鷲庵さん。
女の子は、蝶子ちゃん。
もう一人は良く知らない。
そろそろどうやってもしんりちゃんを休ませないと、体力が持たない。
そう思って庭へ行くと鷲庵さんがしんりちゃんと何かしら会話をしている所だった。
何を話していたのかは分からないけれど、促されて何度か深呼吸を繰り返して愛らしい丸い眉の下の明るい日差しを受ける森のような深緑の瞳に落ち着きを覗かせた。
「しんりちゃん♪」
「桜王さん」
いつものように声を掛けると、そっと顔を上げて返事するしんりちゃん。
「しんりさん、コレを使って下さい」
樹姫が以前しんりちゃんから貰ったどこに居てもここに帰れると言う、門の術符をそっと差し出した。
ああ、そっか。
新しい術符が作れないなら、これを強化して貰おう。
「あたしのも、ハイ」
差し出された符を前に受け取っていいものかと悩むしんりちゃんの手を取って、その手のひらに術符を置く。
しんりちゃんの片手を繋ぐ鷲庵さんの深赤の瞳を見た瞬間、そのの奥にある表に出せない深い決意が、あたしにあたしの限界を理解させた。
「強化して預けようよ」
くろさんの救出はあたしのレベルじゃ、やっぱりまだ無理みたい。
足手まといでもついて行きたい所だけど、生死を分ける境目では本当に足を引きかねない、ギリギリの攻防戦に於いて、感情的な考えは死に繋がるマイナス要素にしか成らないことを知っている。
ならば、あたしに最大限で出来る事をするしかない。
それは、
堪える事、それもまた出来る限りの努力の一つ。
信じて待つ事。
なんて辛い努力だろう。
あたしも、樹姫も、しんりちゃんも、託す事しか出来ない。
「落ち着いたら又新しいの、頂戴ね♪」
敢えて、笑って見せるあたしの手の上に重ねるようにして、樹姫が術符をしんりちゃんの手のひらに乗せた。
ーーー続く
ボチボチ更新出来たらいいなと思います(^^///
くろさんのお話なのにくろさんは後半にならないと出てこないと言う変な話(笑)
今回は樹姫と桜王視点で♪
樹姫の視点から書くのは楽しいですw
くろさんの事が主軸なのに樹姫にとっては桜王がメインになると(>w<///
桜王も案外冷静で反応が面白かったですw
_____
■送り主バトンw(ゆきじ)
貯まってるバトンの回答です♪<ゆきじ宛なのでイラストは無しw
七不思議さん/しっかり者(2010-04-02)、コーギーかえでさん/優しい(2010-05-18)で頂戴してました★
ありがとうございますvvv
【送り主バトン】
◆◇◆◇ルール◆◇◆◇
◆指名されたら絶対バトンをやること。
◇絶対にバトンを誰かに回すこと。
◆なるべく多くの人に回して下さい
◇あなたの名前は?
ゆきじ です♪
◆送り主の名前は?
七不思議さんとコーギーかえでさんですv
◇送り主との関係は?
ソネブロ友達です♪
七さんとはリヴ友でウチの子と関係貰ったりもしてます(>w<///
◆送り主はあなたより年下?年上?
間違いなく年下だと思われまする~w
◇送り主とメールしたことはある?
ないです。
◆送り主と電話したことある?
ありません~w
◆送り主のことを何て呼んでる?
七さん♪
コーギーかえでさんw
◇送り主はあなたのことを何て呼んでる?
ゆきじさんと呼んで頂いてます♪
◆送り主とあなたが似ているとこはある?
ウチの子好きーなトコですね♪
◇送り主に今言いたいことは?
どうぞこれからも仲良くしてやって下さいませ~★
◆送り主の嫌いなところは?
ないですよw
◇送り主の好きなとこは?
ブログから拝見するお人柄です♪
◆送り主から連想されるものを3つ挙げてください。
リヴリー、擬リヴ、ブログw
◇それはどうして?
この3つ繋がりですよね?(>w<///
◆以下の項目に当てはまる人をどうぞ。
・可愛い=
・格好いい=
・しっかり者=
・天然=
・大人っぽい=
・お茶目=
・優しい=
・面白い=
・個性的=
・癒し系=
・頼れる=
・不思議=
・尊敬=
・爽やか=
フリーでお願いしますv
_____
■ねこしょうかい★
猫写真の紹介です(笑)<別名:親ばかコーナーです(>ワ<///
takara14-01 posted by (C)ゆきじ
コートなシリーズ(11/11)
・・・まだ?
■くろさんのお話 『くろさん封印 7』
■送り主バトンw(ゆきじ)
■ねこしょうかい★
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■瀧蒼 さんからの頂き物♪
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今回頂戴したのはパズルの全体絵ですv
アイランドとか沢山の原型リヴさんがものごっつい可愛いのです(>w<///
凄く素敵な企画へ参加させて下さってありがとうございますvvv
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■くろさんのお話
くろさんが強すぎて絡み難かったので弱くしよう大作戦です(笑)<実はまだ書き途中ですw
毎回視点キャラが変わるので読み辛いかもです、ごめんなさいorz
『くろさん封印 7』
ーーー(樹姫)
その瞬間、くろさんの気配が消えたのを感じました。
それは死による消滅では無く、突然世界の一部分をごっそりと塗潰して見えなくしたような、恐ろしく違和感のある隔離による不感知。
その一瞬は酷く禍々しい気配を含み、くろさんの気配と共に世界から閉め出されました。
閉め出した門は内側から閉じられたイメージがあり、くろさんが己の意思を持って封じたのだと感じたのです。
桜王も不自然に閉じられた空間を感じたようでした。
「くろさん、いなくなるのかな・・・」
冒険者として、それ以前の修行時代から含めて、多くの別れを経験して来たましたけれど、それでも尚この別れは辛いのでしょうか。
酷く寂しそうに口にした言葉は、悲しそうに泣いているように私には聞こえました。
「桜王・・・」
「・・・これって、きっと、くろさんの意思だよね?」
「恐らくは」
「恐いものと一緒だったもんね」
「はい。・・・世界を喰らう者の一つかと」
「・・・だよね。あたし達じゃ、勝てない相手だ、ね・・・」
「・・・勝つのは、難しいでしょうね。・・・くろさんでも、世界を閉じた程です」
「・・・」
桜王が少し俯き、何かしら考えを巡らせます。
その薄紅色の瞳はまだ強い意志を秘めて、まるでいつか聞いた神話に出てくる絶望と災厄の箱の底から希望の光を見つけ出そうとするようです。
願いの為に望みを叶える為に、真っ直ぐに怯む事も臆す事も無く躊躇する事も無く最善を探す彼女は、神々しいとさえ思うのです。
それは彼女が私の拝する【強き望みに力を与える者】アトルウィード神を宿す者だからでしょうか?
逆に【強欲に惹かれる者】悪神アトルウィードと呼ばれる事のある我が神さえ魅了し、その魂に宿す事になった彼女であるからそう思わせるのでしょうか。
彼女の願いと望みと言う強力な欲望は、いつも彼女の思う真っ直ぐな方向を向いています。
陽の光のように。
「樹姫、あたし」
「はい」
「あたしは、やっぱりくろさんを助けに行きたい」
真っ直ぐに私を射抜く薄紅色の瞳。
「はい、桜王」
にっこりと返事を返します。
「戦って、勝てないのは分かった。でも、隙をついてくろさんだけ引っぱりだすとか、なんか方法はきっとあると思う」
そう言って、桜王は私を見て口を噤みます。
「お手伝いします、桜王」
「ありがと! 樹姫! 凄く嬉しい! けど無理、しちゃ駄目だよ?」
私を巻き込む事に少しの罪悪感、それ以上の安堵と喜びを浮かべて桜王が笑います。
あなたが望むのなら、私は私の持てる全てを使い、世界があなたの望みに副うように尽力しましょう。
それが神に仕える私の喜びであるのと同時に、あなたの望む私個人の意思であり至福故に。
ーーー(桜王)
樹姫に相談して良かった。
やっぱりあたしは力の限り出来る事をしたい。
あたしの力だけじゃ、どうにも力不足って事はよく分かってる。
でも、あたしの他にも、くろさんを助けたいと願う人は必ずいると思う。
分かるトコだけでも連絡つけて・・・ああ、そうだ。
ぽとふ姐さんの荷物蔵にもなんか使えそうな物がありそうだから、ちょっと借りる事にして・・・。
「ぽとふさんにお力添え願えると良いのですが・・・」
樹姫が言いながら無理でしょうねぇと苦笑した。
「だよね~、ぽとふ姐さんが一緒だと心強いけど、今回はくろさん自分からやってそうだもんね」
戦士が己で決めた事だもの、本当はあたしが今さら手を出すのも間違ってるって自覚がある。
それでも、あたしは足掻くと決めた。
この世界から離れただけで、くろさんはまだ生きているのだから、あたしは足掻く。
足掻いて足掻いて、文句は戻ってから聞く。
そんなお説教ならウェルカムだ。
ただ、失敗は出来ない。
くろさん程の戦士が己と共に封じ込めたような危険なヤツだもの。
この世界の脅威に違いない。
くろさん助けて脅威も出ましたじゃ、お話にならない。
「ん~、やっぱし姐さんに相談するかなぁ」
苦笑して樹姫を見た。
途端、屋敷から白に近い緑白の髪をポニーテールのように結ったしんりちゃんが庭に駆け出して来た。
唇を噛みしめるようにして、大粒の涙をポロポロと零しながら。
庭の広い場所で、懐から小さな紙片を取り出して、いつものように構えるけれど、それはあたしの眼から見ても、酷く混乱しているようで、溢れる涙としゃくりあげる呼吸が言葉を紡ぐ邪魔をしている。
「~~~!!!」
妹のように可愛いと思うしんりちゃんの必死に冷静を取り戻そうと声を上げて泣く事も出来ないその姿は、酷く痛々しい。
見ていてあたしも涙の出そうな切なさに心が揺れる。
心が散り散りに揺さぶられる。
「桜王」
柔らかな響きを持つ樹姫の声に、自分を取り戻した。
・・・あたし、今、しんりちゃんの感情に引っぱられた?
しんりちゃんの感情に引かれるのはあたしだけじゃないみたい。
大気が揺れ、時空が歪み、精霊の干渉がずれる。
何もない空間から炎が立ち上り、同時に空気さえ凍え実り豊かな大地は割れ、あるいは砂のようになり陥没し突風が雷を含み走る。
「しん・・・!」
しんりちゃんに手を伸ばそうとして樹姫に止められた。
樹姫は天変地異の巻き起こる庭を見極めるように深い深い森のような濃い緑の瞳で見つめている。
「しんりさんは、大丈夫です。ここに在る全ての原素は決してしんりさんを傷つける事はしません」
樹姫があたしを連れて屋敷の方まで下がる。
「・・・しんりさんを心配するあまり、ちょっと暴走しているみたいです。少し、離れた方が良さそうです」
「・・・ん」
庭の真ん中に居る筈の、荒れ狂う不可思議な現象に阻まれてその姿を見る事の出来ないしんりちゃんを思いながら、その場を後にした。
それから3日。
相変わらず暴走を続けるしんりちゃんを想う原素は時に精霊界の門さえ歪ませたのかそれぞれ大きな精霊獣の姿を時折見せるようになっていた。
原素が大きな精霊獣と言う形になったせいか、時々でもその中央に居るしんりちゃんの姿が見えるようになった。
そんな中、思わぬ来客があった。
僧衣を纏う男性二人と少女が一人。
僧衣の一人は確か、くろさんの友達の、鷲庵さん。
女の子は、蝶子ちゃん。
もう一人は良く知らない。
そろそろどうやってもしんりちゃんを休ませないと、体力が持たない。
そう思って庭へ行くと鷲庵さんがしんりちゃんと何かしら会話をしている所だった。
何を話していたのかは分からないけれど、促されて何度か深呼吸を繰り返して愛らしい丸い眉の下の明るい日差しを受ける森のような深緑の瞳に落ち着きを覗かせた。
「しんりちゃん♪」
「桜王さん」
いつものように声を掛けると、そっと顔を上げて返事するしんりちゃん。
「しんりさん、コレを使って下さい」
樹姫が以前しんりちゃんから貰ったどこに居てもここに帰れると言う、門の術符をそっと差し出した。
ああ、そっか。
新しい術符が作れないなら、これを強化して貰おう。
「あたしのも、ハイ」
差し出された符を前に受け取っていいものかと悩むしんりちゃんの手を取って、その手のひらに術符を置く。
しんりちゃんの片手を繋ぐ鷲庵さんの深赤の瞳を見た瞬間、そのの奥にある表に出せない深い決意が、あたしにあたしの限界を理解させた。
「強化して預けようよ」
くろさんの救出はあたしのレベルじゃ、やっぱりまだ無理みたい。
足手まといでもついて行きたい所だけど、生死を分ける境目では本当に足を引きかねない、ギリギリの攻防戦に於いて、感情的な考えは死に繋がるマイナス要素にしか成らないことを知っている。
ならば、あたしに最大限で出来る事をするしかない。
それは、
堪える事、それもまた出来る限りの努力の一つ。
信じて待つ事。
なんて辛い努力だろう。
あたしも、樹姫も、しんりちゃんも、託す事しか出来ない。
「落ち着いたら又新しいの、頂戴ね♪」
敢えて、笑って見せるあたしの手の上に重ねるようにして、樹姫が術符をしんりちゃんの手のひらに乗せた。
ーーー続く
ボチボチ更新出来たらいいなと思います(^^///
くろさんのお話なのにくろさんは後半にならないと出てこないと言う変な話(笑)
今回は樹姫と桜王視点で♪
樹姫の視点から書くのは楽しいですw
くろさんの事が主軸なのに樹姫にとっては桜王がメインになると(>w<///
桜王も案外冷静で反応が面白かったですw
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■送り主バトンw(ゆきじ)
貯まってるバトンの回答です♪<ゆきじ宛なのでイラストは無しw
七不思議さん/しっかり者(2010-04-02)、コーギーかえでさん/優しい(2010-05-18)で頂戴してました★
ありがとうございますvvv
【送り主バトン】
◆◇◆◇ルール◆◇◆◇
◆指名されたら絶対バトンをやること。
◇絶対にバトンを誰かに回すこと。
◆なるべく多くの人に回して下さい
◇あなたの名前は?
ゆきじ です♪
◆送り主の名前は?
七不思議さんとコーギーかえでさんですv
◇送り主との関係は?
ソネブロ友達です♪
七さんとはリヴ友でウチの子と関係貰ったりもしてます(>w<///
◆送り主はあなたより年下?年上?
間違いなく年下だと思われまする~w
◇送り主とメールしたことはある?
ないです。
◆送り主と電話したことある?
ありません~w
◆送り主のことを何て呼んでる?
七さん♪
コーギーかえでさんw
◇送り主はあなたのことを何て呼んでる?
ゆきじさんと呼んで頂いてます♪
◆送り主とあなたが似ているとこはある?
ウチの子好きーなトコですね♪
◇送り主に今言いたいことは?
どうぞこれからも仲良くしてやって下さいませ~★
◆送り主の嫌いなところは?
ないですよw
◇送り主の好きなとこは?
ブログから拝見するお人柄です♪
◆送り主から連想されるものを3つ挙げてください。
リヴリー、擬リヴ、ブログw
◇それはどうして?
この3つ繋がりですよね?(>w<///
◆以下の項目に当てはまる人をどうぞ。
・可愛い=
・格好いい=
・しっかり者=
・天然=
・大人っぽい=
・お茶目=
・優しい=
・面白い=
・個性的=
・癒し系=
・頼れる=
・不思議=
・尊敬=
・爽やか=
フリーでお願いしますv
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■ねこしょうかい★
猫写真の紹介です(笑)<別名:親ばかコーナーです(>ワ<///
takara14-01 posted by (C)ゆきじ
コートなシリーズ(11/11)
・・・まだ?
『Livly Island』『リヴリーアイランド』は、株式会社ゲームポットの登録商標です。
リヴリーアイランドに関わる著作権その他一切の知的財産権は、 株式会社ゲームポットに属します。
このサイトは『リヴリーアイランド』 および株式会社ゲームポットとは一切関係がありません。
このブログの絵文の著作権は管理人が有し、無断転載・配布・加工等は禁止です。※配布以外の絵文のお持ち帰り禁止。
ブログにある版権物等は各出版社や発売元とは一切関係ありません。
≫ キリnice!:54321
→nice!:55555/56789
→nice!:55555/56789
こんにちは!
桜王ちゃんの優しさにキュンキュンしております…(*´д`*)
そしてにゃんこ!可愛いですね…!つぶらな目にノックダウンです( ゚∀゚)
大変遅くなりましたが、企画絵が完成致しましたのでお暇な時にでも見てくだされば幸いです。
by 鷹之丞 (2011-06-23 17:12)
>鷹之丞 さま
ありがとうございます♪
わざわざご連絡感謝です~vvv
お知らせいただいて直ぐ頂戴に伺わせて頂きました~★
可愛い樹姫と桜王でホントに幸せです~vvv
また、お話の感想も感謝ですv
桜王、自分の力量不足を痛いほど分かってますので(^^;
堪える事が出来るのも、信じて待つ事が出来るのも、彼女の強さですねv
そしてそしてvvv
ウチのあずきちゃんの感想も大感謝です~vvv<オヤバカw
ほんとに可愛いのです~(強制終了
by ゆきじ (2011-06-23 21:50)