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コケモモ さんへ捧げ物♪ [→しんり・くろ・ぽとふ]

■コケモモ さんへ捧げ物♪
■コケモモ さんから頂き物♪
■ねこしょうかい★
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■コケモモ さんへ捧げ物♪
コケモモさんに素敵なお話を頂戴しました!
素敵な白陰さまを素敵に描けなくて(時間の都合も関係して)ちょっと遅くなっちゃいましたが、挿絵っぽい物完成したので捧げ物~★

100808kuro_Bixyakuin.jpg
コケモモさんのみお持ち帰り下さい♪

コケモモ さんのブログ『ARIAN RHOD』はこちら
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■コケモモ さんから頂き物♪
そしてこちらが素敵な頂き物vvv
コケモモ さん宅の素敵執事の白陰さんが素敵でゆきじ宅のくろさんが何気に可愛いのです(笑)
以下続きに原寸有ります、本文と共にお楽しみ下さいv

 ̄ ̄ 『月の輝く闇夜には』  ̄ ̄
先程まで明るく輝いていた夕日は光を失い、闇の時間の表れつつある時間。
夜の時間から活動を始めるリヴリー達がゆっくりと重い腰を上げ、町中へ飛び出していく。
そんな町中のとある路地を複雑に曲がった先に、和服の着流しを着ている青年が困ったように壁にもたれていた。
黒髪短髪。しかし、その前髪は髪質が違うのか、月の光を浴びて銀色に見える。
彼の名前はくろ。
初めて見た路地に興味をそそられ、来てみた結果がこれだ。
普段、方向音痴というわけではないのだが、この入り組んだ路地にはお手上げだった。
無駄に動けば、余計に迷ってしまう。
そう考えたくろは、こうして通り掛かるリヴリーを待っているのだった。
しかし、この路地に入るような者もおらず、くろは諦め気味だった。

100808kuro_Bixyakuin.jpg

その時。
「失礼ですが、あなた、迷ってませんか?」
そう声を掛けられた。
顔を上げると、蒼い髪を後ろで結んだ、執事服を着た青年が、大量の荷物を器用に抱えながら、くろを見ていた。
「ああ。この年になって迷うなんて、思ってもいなかったよ」
苦笑しつつ、そう言うくろに、青年は微笑みかける。
「俺も、初めて来た時は迷いました。、、、あなたは、20代と見えますがお酒は大丈夫ですか?」
青年の唐突な質問に、少し困惑しながらも、頷く、くろ。
「それは良かった。お時間ございましたら、ご一緒しません?宜しければ、その後に、道案内させていただきますが」
ニコッと微笑んだ青年は、酒の話題を持ち出してきたことから20代なのだろう。
「酒、か。いいな、付き合ってやるよ」
フッと口元を上げて笑うくろ。
「では、これを持っていただけないでしょうか?」
くろの答えを聞かず、青年は、持っていた荷物の半分をくろに渡す。
それでも、青年の手の中には大量の荷物が残る。
渡された荷物はかなりの重さだった。
この二倍の重さの荷物を、この青年は軽々と抱えていたのだ。
思わず、ため息をついてしまったくろに、青年は問いかける。
「あなたは、、、名前は何と言うのでしょうか?俺は、白陰です」
「くろだ。くろと呼んだらいい」
「くろさんですか。これから行く所には、マスターに少し借りがありましてね。手伝わされてるんですよ」
困ったように言いながらも、何処か楽しそうな白陰は、その事に楽しさを感じているようだ。
お互い、自らの事を色々と話しながら、二人はくねくねと蛇のように曲がった路地を進んでいく。

暫くして、白陰が一軒の店で足を止めた。
見た目は決してキレイとは言えないが、何処か、懐かしさを感じる酒場。
扉は半開き、近くにある窓は完全に開いている。
その隙間から、楽しそうな笑い声が聞こえてくるのだった。
ゆっくりと、酒場を観察するくろを見、白陰は酒場に入って行く。
くろも、その背中を追うようについて行く。

酒場の中はウエスタンな造りになっており、その雰囲気を壊さないように、テーブルなどが置かれている。
カウンターの奥には、初老の男性が、カウンターに座る客との談話を楽しんでいた。
彼が、白陰の言うマスターなのだろう。
マスターが顔を上げ、大量の荷物を持つ二人を見つける。
片手でグラスを持ちながら、マスターの裏に丁寧に酒の置かれた酒棚の横にある、地味な扉を手で示す。
白陰が、コクリと頷き、その扉へと進んでいく。

二人が、その部屋へ入ると、酒の匂いがした。
鼻にツン、とくる匂いから、華やかな香り、様々な匂いが感じられる。
「此処は、マスターの酒蔵ですよ。客の来ない昼間は此処の酒を煽るように飲んでるんですから、困ったものです」
肩をすくめて、くろに語りかける白陰。
「随分と、種類豊富なんだな」
少し、酒の匂いに顔を顰めつつも、微笑むくろ。
「マスターの趣味、、、って言った方が良いのかもしれません。まあ、その趣味が原因で奥さんに逃げられたらしいですけど」
クスッと笑って、酒蔵の隅に持っていた荷物を置く。
くろも、山のように積まれた荷物の上にさらに荷物を置く。
慎重に荷物を置くものの、安定せずにグラグラと揺れる。
「まったく、始末が悪いな」
困ったように、荷物を眺め、白陰を見るくろ。
「そう言う人なんですよ、マスターは。さあ、早く戻って、飲みましょう」
久しぶりの酒の為、ウキウキとした声で言う白陰。
「そうだな。此処の酒はうまいか?」
「ええ。奥さんに逃げられるほどのこだわりの持ち主が選んだ酒ですから、口に合わないはずないですよ」
店の方へ出ながら、二人はそんな会話を交わしていた。
マスターを見ると、カウンターの客はおらず、頬を赤くそめてグラスを傾けては、満足ぞくそうな声を上げている。
「大分酔ってきたみたいです。くろさん、話しかけられても、ずっと俺と話していてくださいね。相手になるのが面倒です」
自分もその経験があるのか、苦々しげな表情、真剣な声色でくろに教え込む。

カウンターに座ると、マスターに酒の注文だけをして、くろに向き直った。
「くろさんは普段、何のお仕事を?」
「俺か?俺は、普段チビたちのお守をしてる、かな」
「では、俺と似たようなものですね」
クスリ、と笑って出された酒を口に含む。
「俺は、この服の通り執事をしてるんです。今日も仕事の帰りで、マスターに捕まっちゃいました」
疲れたように、マスターを軽く睨む白陰。
しかし、マスターはもう夢の中。
一升瓶ほどのワイン瓶を抱え、楽しそうに眠っている。
「そう言う割に、俺には、マスターの手伝いをするのが楽しそうに見えるんだがな」
「よく言われます。楽しい事は楽しいんですけどね、、、面倒なんですよ。マスターが買い物に行かないので、足りないものが多すぎるんです」
肩をすくめて、くろを見返す。

二人が、静かだが、楽しげに談話している中。
酒場の中に、男の怒声が響く。
客の視線が、声のもとへ向く。
二人も、酒を片手に、男を見る。
怒声を上げたのは、大柄な男性。
顔が真っ赤に高揚しているのは、酔いからか、怒りからか。
「ああいう人がいるから、折角の酒がまずくなるんですよね」
聞えよがしに、白陰が言った。
その言葉に、今まで正面の者に向いていた男の視線が、白陰をとらえる。
酔いのまわりが激しすぎて、白陰にぶつける言葉も見つからないようだった。
「あ、聞こえちゃいましたか?」
のんきに呟いて、手に持っていたグラスの中の酒を飲み干す、白陰。
「久しぶりに、お相手して差し上げますよ」
久しぶり、という事は以前ケンカした事があるようだ。
「おい、白陰。面倒なことになるぞ。放っておけ」
「大丈夫ですよ。素人さんには手加減して差し上げますから」
止めるくろの言葉を、にっこりと微笑んでかわす。
そして、ゆっくりと立ち上がり、首を回す。
それにかまわず、男が雄叫びをあげて襲いかかった。
風のような動きで、周りの者には見えなかった。
いや、一人だけ。鍛え上げられたくろの動体視力は、白陰の動きを捉える事ができたのだ。
襲いかかる男をかわし、男の後ろへ飛ぶ。
そして、振り向いた男の腹部を蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされた男は、呆気なくふっ飛び、壁に当って意識を失った。
それまでの、白陰の目はまるで獣のようにギラつき、一瞬も男を見失う事はなかった。
白陰は張り詰めていた空気を崩すように、パンパンと手をはたき、服に着いた埃を払う。
元の笑顔に戻って、くろの横に戻ってくる。
他の客が、歓声と拍手を白陰に送る。
白陰は、片手を上げてそれにこたえる。
「ちょっと、やりすぎましたかね」
壁にもたれて気を失う男を、チラリとみて、フッと微笑む。
「そうだな、やりすぎだ。、、、もう一杯どうだ?」
立ち上がって、酒棚から一本の瓶をとりながら、くろが尋ねる。
「ええ。まだ飲み足りませんよ。くろさんも、まだ大丈夫ですよね?」
「もちろん。久しぶりの酒だ。もう少し飲ませてもらう」
二つのグラスに酒を注ぎ、白陰の取ったグラスに自分のグラスをカチン、と当てる。

しかし、数時間も飲むと、しっかりと酔いが回ってきたのだった。
先程まで、フッと微笑む位の笑みを浮かべていたくろが、いまではニコニコと、楽しそうに微笑んでいる。
「くろさん、大分酔ってきてますね」
小声で、くろには聞こえぬようにひっそりと呟く白陰。

そして、もう暫くすると―――
楽しそうな笑顔のまま、ふにゃっとカウンターに突っ伏した。
そのまま、静かに寝息を立てる。
それをみて白陰は、楽しそうに微笑んで、自分の上着をくろに掛けた。
グラスの酒を飲み干し、また瓶から酒を注ぎ、飲む。
白陰は、それを繰り返していたのだった。

くろが目覚めたのは、雀の声が響き、朝の陽の光が優しく照りつける朝。
二日酔いで、痛む頭を動かして、辺りを見回し、自分今どこにいるか、思い出していた。
そんなくろの横では、白陰が酒のグラスから、コーヒーのカップに持ち替えて楽しそうに飲んでいる。
くろのように二日酔いになるわけでもなく、カウンターの上に数十本の瓶が転がる事から、くろが眠っているときにもずっと飲んでいたようだ。
「くろさん。おはようございます。お早いお目覚めですね」
コーヒーを白いカップに注いでくろの前に置く白陰。
「ん。白陰、お前ずっと飲んでたのか?」
コーヒーを口に含みながら、白陰を見るくろ。
「まあ、今から数時間ほど前までお酒をいただいてましたね」
「よく飲めるな、、、俺なんか、もう暫く飲む気がしない、、、」
明らかに、疲れた様子でくろがため息をつく。
「そう言わないでくださいよ。また、是非二人で飲みましょう?仕事上、お酒なんて滅多に飲めないんですよ。困ったものです」
残念だ、というように悲しげな声で白陰が言う。
「今日はもう無理だな。朝だし、第一俺が飲めない」
「くろさん、もう少し、飲めるようになってくださいね」
何処か、迫力のある声で白陰がくろに語りかけた。
くろは、白陰の笑顔に、大人しく頷くしかないのだった。

それから、二人は、酒場を出た。
白陰は、でるときにお代を置かなかったため、くろが尋ねると、
「いいんですよ。あそこは、マスターの趣味小屋ですから。飲むだけ、飲んで、帰っていいんです。くろさんも、覚えておいた方が良いですよ」
淡々とした口調で、白陰が答えた。

そのまま、路地から出ると、見覚えのある景色が広がっていた。
まさしく、くろの住む家が目の前に堂々と建っていた。
「この路地は、、、どこにでもつながっているのか?」
「どこにでも…まあ、そうなりますかね。でも、この辺りの道を確り分かる人じゃないといけないと思います。くろさんは、まだダメですからね?」
「分かってる。昨日だって、迷っていたところをお前に助けられたんだ。白陰と一緒じゃないと、入れないよ」
まだ、頭が痛むのか、右手で頭を押さえながら、くろが頷いた。
「それでは、仕事がありますので、これで失礼します。いつでも、飲める状態にしておいてくださいね。今度、仕事が終わり次第、迎えに上がりますので」
それだけ言い残して、白陰は路地へ入って行った。
くろも、その背中を暫く見つめていたが、ため息をついて家の中へと入って行くのだった。

__2010-07-30 コケモモ さん:作__

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くろさん設定公開記念にコケモモ さんがプレゼントして下さいましたvvv
今までくろさんの設定はフェアメル学園用設定で代用していたので、あんまり細かく書いて無かったのですね。
それほど意識した事が無かったので、逆に自分がビックリ(^^;

そして今回は白陰さんと絡み~v
白陰さん格好良くて嬉しい(>ワ<///
くろさんが可愛いよ~w

そう、白陰さんが素敵過ぎて挿絵っぽい物を描くのに苦労しました(笑)
美形さんは難しいですw<でも描くのは楽しいv
リビさんのケーキショップを教えてくれたのも実は白陰さんかなとか思ってたりしてるゆきじですw
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■ねこしょうかい★
猫写真の紹介です(笑)<別名:親ばかコーナーです(>ワ<///
takara_05-08
takara_05-08 posted by (C)ゆきじ
洗われた~!!!1/6
びしょびしょだよ!


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