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セシュカのお話 [→セシュカ]

■rainちゃへ捧げ物
■セシュカのお話
■ねこしょうかい★
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■rainちゃへ捧げ物
rainちゃ宅の 未雨ちゃんをお借りしました~★

rain100831miu_sesyu.jpg
rainちゃのみお持ち帰り下さい♪

rain さんのブログ『Rain Road -空模様の一つの背景-』はこちら

前回よりも未雨ちゃんが(ゆきじ的には)それらしく描けたとホクホクしてます♪
クッピお姉さんは今回翼だけそっと出演w
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■セシュカのお話
以前rainちゃんに書いて頂いたお話のその後のセシュカの様子ですw
 ̄ ̄『懐中時計』 ̄ ̄

 ドレッサーの前に腰掛け、いつものようにメイドに就寝前のブラッシングをして貰う。
シュッ
シュッ
と小気味の良い音をさせながら淡いパステルグリーンの身の丈ほどもある長い髪の上をブラシが丁寧に何度も滑る。
「・・・はい。終わりましたよ、お嬢様」
「ありがとう」
いつも身の回りの事を世話してくれる彼女にお礼を言って、鏡を見やると青白い自分の顔が私を見返していた。
陽に当たりすぎれば熱が出る。
そんな満足に日光浴も出来ない、日焼けの無い不健康に白い肌をした自分。
少しだけいたたまれない気持ちになって、そっと溜め息をついて鏡から視線を外す。
ふと、ドレッサーの隣のチェストに飾った懐中時計が目に付いた。
これは先日、急に思い立って購入した時計で、まるで導かれるかのようにフラリと立ち寄った小さな町の一角に居を構えたアンティークショップで入手した物で、購入と言っても結局無料で譲って頂いたのだから、プレゼントして貰った物だと言うべきかも知れない。
チェストの上の小さな婦人用の少々シンプルな意匠の凝らされた懐中時計を手に取ると、コチコチと微かな振動を伝えながら閉じられた蓋の向こうで時を刻んでいるのが分かる。
胸に当て、瞳を閉じると柔らかな暖かさを感じる。
これは、きっと、あの時、彼女が願ってくれた優しさ。
彼女・・・長い黒髪を背中で束ね、巫女服を着用した赤い瞳の少女。未雨さんの、私を思いやる気持ちの暖かさだと知っている。
私に向けられた、切実な「未来へ続いて欲しい」と言う願い。
それは恐らく、彼女のお姉さま・・・今の、天使に成られる前、生前のお姉さまに向けられた思いでもあったのでしょう。
叶わぬ願いの有ることを知って尚、私の為に祈って下さった御心に改めて感謝する。

rain100831miu_sesyu.jpg

懐中時計を元あった場所に戻し、部屋の灯りを暗くしてベッドに横になりながら思う。
明日、もう一度あのお店へ行ってみよう。
お礼は家の者に指示して済ませて貰ったけれど、今度は美味しいケーキを買って持って行ってみよう。
小さな彼女が願ってくれた、私の未来はか細く頼りなくもちゃんと続いていて、とても幸せだと知らせよう。
その事が、彼女の心の奥深くに刺さった小さな鋭い氷の棘のような悔恨を、お姉さまの助けになれなかった事に対する自責の念を、いつか、溶かす手助けに成ればいいと思う。
それは、本当にいつか、いつかのお話。
今よりも、もっと遠い、いつかでもいい。
彼女のその優しい心が癒されますように。

眠りに着きながら彼女の幸せを願う。
いつか、彼女のその優しい心が癒されますように。


__ゆきじ作:2010/08/23~29
このお話は、rain さんのみお持ち帰り下さい♪

お子様拉致! と言ってもセシュカの回想のみですが、書いててとっても楽しかったです♪
未雨ちゃんの設定とかまだ詳細がよく分かっていないのにチャレンジするあたりが無謀でしたorz
お話も凄いナナメに行っちゃったし。<こんな話にしようとか考えて無かったのが原因です;
未雨ちゃんやクッピちゃんにとってはお節介なお話かもw
(こんな事を思っていても、実際に口に出して伝えるような事はしませんよ~v)
だた、セシュカはいつクッピちゃんと同じ天使になってしまっても不思議が無い子で、本人もそれを自覚していて、それこそ、明日は目が覚めないかもと思いながら眠りに就く様な日もあって…。
未雨ちゃんはセシュカを見たら物凄く不安な気持ちになるだとうなぁと思うのです。
未雨ちゃんの意図せず未来を垣間見てしまう能力が、セシュカの余りにも不安定な未来を識るまでは行かなくても何かしら感じていると思うので。
だから、セシュカは会いに行こうと思うのです。
どれほど不安定な未来でも、ちゃんと続いているよ、大丈夫。今日も精一杯生きているよ、とても幸せだよ、と姿を見せる事で伝える為に。
生命はいづれ必ず消えてしまうけれど、私がどれほど幸せであったか知っていて欲しいと伝えるために、会いに行こうと思うようです。

なにはともあれ、rainちゃ、お子様拉致失礼しました~★
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■ねこしょうかい★
猫写真の紹介です(笑)<別名:親ばかコーナーです(>ワ<///
takara6-02
takara6-02 posted by (C)ゆきじ
階段は冷たくて気持ちいい~♪


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コメント 2

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rain

こんにちはv
素敵なお話有難うございますっ
最近いろいろあって気分が沈みモード
だったのですがセシュカちゃん、ゆきじさんの
優しい文章を読んでなんだか
心がちょこっとほっとして
笑顔でちゃいましたv

未雨は一番末っ子なのですが、
一番重い念を背負っている子なので・・
なんだかまたセシュカちゃんで小説
書きたくなってしまいました(オイ
また書かせてもらいますね♪
絵もありがとうございましたvとても素敵です><///
それでは失礼します^^
by rain (2010-09-01 19:03) 

ゆきじ

>rain さま
ありがとうございます♪
お話と挿絵っぽい物のお受け取り感謝ですv
なんだかトリトメの無いお話になってしまって申し訳ないです;
でも楽しんで頂けたなら良かった(^^)

何だかリア生活が色々と忙しそうですね(^^;
時々息抜きしながらお互い頑張りましょうね~★
未雨ちゃんのお話も楽しみにしてますよ~w
by ゆきじ (2010-09-02 01:11) 



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