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アイランさんのお話♪ [→藍浪]

■アイランとおねーさんのお話絵♪
■アイランとおねーさんのお話w
■スクリーンショットの使い方v
■ねこしょうかい★
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■アイランとおねーさんのお話絵♪

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萩梨 さんのブログ『書き散らかし』はこちら

アイランウォールとルフィルトおねーさんのお話用のラフ絵です。
ちゃんとしたの描きたかったorz<けど寒くてとても無理(>c<
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■アイランとおねーさんのお話w
ルフィルトおねーさんが12月19日お誕生日だったので、クリスマスっぽいネタも合わせて書いて見たかったのですw<玉砕した!?

 ̄ ̄『共に祝いを』 ̄ ̄

 日が落ちるのも随分早くなった。
初めてこの街であの御方にお目通り叶ってからほんの数ヶ月の事だと言うのに。
残暑の厳しかったあの頃を思い出すと苦笑するしかなく、苦笑と共にこぼれた息は白く現れて闇に消えた。

 ・・・今日もあの御方にお会いする事が出来た。
良かったと心の底から安堵する。
謁見できます周期はバラバラで、週に2日もチャンスがあれば、2週に1度あるかないかの時もあり、その度に一喜一憂を繰り返し、その都度、早く国元にお戻り下されば良いと、願うばかりだ。
・・・とにかく。
今日はあの御方にお会い出来たのだ。
それだけで充分喜ばしい事、これ以上望むべくも無く感謝するべきだな。
そう考え直して前を見る。
 街は日も暮れ店の明かりも落ち始め、暗くなるばかりかと思えばそうでもなく、明るくデコレーションされたイルミネーションと賑やかなクリスマスソングが途切れることもなく鳴り響いている。
腕時計に目をやると、いつも立ち寄る花屋は少し前に締まっている時間だった。
あの御方にお会い出来た帰りにはなるべく立ち寄るようにしている花屋。
あの御方にお会いできた事実が、夢や幻のように儚くなってしまわないように、現実である証に留めておきたくて、なるべく閉店までに間に合えば小さな花を少しだけ買って帰るようにしていたのだけれど、今日は無理そうだ。
 残念だと思う自分に少し驚く。
初めて一輪のスイートピーを分けて貰ってから、もう十数回も通ったのか。
店番の女性とも少しだけ親しくなった。
まぁ、店員と客と言う関係に違いは無く、お互いに名前を知って世間話くらいはするようになった程度なのだけれど。
 彼女は明るい金糸のような金の髪と深く澄んだ緑の瞳をしている。
丁度、今この先の店から出てきた女性のように、背中ほどの長さの緩いウェーブのかかった髪で、長マフラーをして、厚手のカーディガンとロングスカート姿に左目に白銀色のモノクルをしている。
店の奥にいるのであろう主人にぺこりと挨拶をして歩きだした女性も左目にモノクルをしていた。
「・・・ルフィルト?」
「はい?」
彼女が振り向いた。
「あ! わぁ!? アイランさん?」
「今晩は、ルフィルト。こんな時間にどうして?」
「え? あ、私、帰宅前に店長さんにお使いを頼まれちゃって、お届け物に来たんです」
彼女はにっこりと笑って答えた。
「アイランさんは今日は打ち合わせだったんですか?」
「はい。今日もとても充実した時間でした」
「それは良かったです♪」
彼女に並んで歩きながら返事をすると、ルフィルトが更に柔らかな笑顔になった。
「あ、この曲。好きなんですよね~」
ふと商店街のアーケードに流れるBGMのクリスマスソングが雰囲気のあるジャズの物に変わった。
確か昔の有名な映画に使われた曲だったと記憶している。
隣を歩きながらハミングする彼女に釣られて自分も同じようにハミングする。
彼女が少し驚いたように私を見上げたので、目があった。
何となく照れて二人微笑み、また何事も無かったかのように前を向いて歩き出す。
ハミングしながら、片手で軽く調子を取りながら。

「ルフィルト、もしお時間があれば少し食事でもしませんか?」
声をかけてみた。
「え? ん~・・・」
「そのレストラン、ジャスの生演奏を聴きながら楽しめるそうですよ?」
少し考える様子の彼女にすぐ先にあるお店の看板を指しながら尋ねてみた。
「わ~、ホントだ。こんなお店があるの、気が付かなかったな~」
そしてまた少し考える仕草をして、ぺこりと頭を下げた。
「あの、ごめんなさい。今日は・・・多分だけど、ウチの子達が待っててくれてると思うから・・・」
「そうですか。・・・残念です」
「あっ、あの、でも、一緒に食事がイヤとかじゃないですよ? あの、今日、私、その・・・お誕生日なので・・・たぶん、だけど、お祝い、してくれるんじゃないかな~、とか勝手に思ってて・・・まあ、これで帰宅して全くのスルーだったりしたらそれはそれで悲しいと言うか、凹むと言うか何というかその・・・」
食事を断られて少しだけ下がった声のトーンを耳敏く聞きつけたのか、一生懸命にフォローしてくれるルフィルトの姿に相好が崩れる。
それよりも。
「お誕生日、なんですか? 今日?」
「うわ~、わくわくして帰って誰も覚えて無かったら淋しすぎる・・・って、あ、はい。実はそうなのです」
ちょっとだけ照れて笑うルフィルト。
「いや、今更お誕生日が嬉しい歳でも無いんですけどね~」
てへへと笑う姿はとても可愛らしい。
「あ~。しまったな。プレゼント出来るような物、何も持ってないや」
「え? あ、いや、いいんです! そんなの。気にしないで下さい」
「でも・・・」
せめて露店で何か買って渡そうかとも思ったけれど、なんだかそんなプレゼントもどうかと思う。
「あの。ほんとに気にしないで下さい、アイランさん」
真っ直ぐに私を見る緑の瞳はとても澄んでいて、彼女に遠慮も欲も無い事を示していた。
「ん~。じゃあ、改めて食事にお誘いしてもいいかな?」
「えっと・・・?」
「二人でとは言いませんから、一緒にジャスコンサートに出かけて、その後みなで食事しましょう」
ドキドキとワクワク、緊張と興味と困惑、いろいろな感情がそっと瞳の奥を通り過ぎて、残ったのは笑顔のルフィルトだった。
「急ですが、4日後の23日に」
「23日ですか?」
「ええ。実は、このコンサートのチケットが2枚、仕事先のデスクに入ってるのです」
音楽店の壁に貼られたジャズコンサートのポスター。
割と有名な外国のジャズシンガーのクリスマスコンサートだ。
「えっ! 凄いじゃないですか!」
「凄いと言うか・・・出かける予定の同僚に用事が入ってしまって、譲ってくれたんです」
「へぇ~! 二枚もタダで! 凄い!」
「あ、いいえ。ちゃんと二枚分支払いさせられました」
「あはは、でも、まぁ、少し安くで手に入って良かったじゃないですか♪ 人気あるみたいですよ、ほら、もうチケット完売って」
ポスターに貼られた完売のシールを指さして、少しだけ興味深そうにポスターに書かれた詳細を眺めるルフィルト。
「そうらしいです。人気があるからと正規の値段を請求されました」
「ぅわっ!? それって、ホントに押しつけられたんですね、アイランさん」
心なしか少しだけ痛ましそうな視線を向ける彼女に苦笑を返す。
「・・・ですかね、やっぱり」
「んっと、まぁ。それでもチケットはチケットだし、素敵なコンサートっぽいし、楽しんだらいいですよ。ね!」
元気出して、と彼女が笑うので釣られるように笑みが出る。
「そうですね、案外ラッキーだったかも知れませんね。こうしてルフィルトを誘えましたから」
にっこりと微笑みを向けると彼女は少し頬を赤くして、ちょっとだけ視線を外した。
マフラーの合間から白い息が漏れるので、なにやら口の中でごにょごにょと呟いたらしい。
「23日に、この商店街の中央通りの広場噴水辺りに夕方の16時くらいで待ち合わせ。で、いいかな?」
彼女は少しだけ考えるように視線を漂わせてから、やがてゆっくりと頷いた。
「はい。じゃあ、23日の4時に・・・噴水のところで」
気がつけば商店街のアーケードも終わり、住宅街へ向かう道だった。
この周りの家々もチラホラとクリスマス飾りのイルミネーションが庭を明るくしているけれど、住宅街を抜けると外灯も少なく暗さも寒さもぐっと濃くなる。
そろそろそんな道を抜け、郊外へ向かう道へ入ろうかと言う頃にルフィルトが何か言いたそうにしている。
「・・・もう少し、送らせて下さい。ルフィルト」
「でも、ここから先は暗くなるし・・・」
「この先の分かれ道のところまで」
「・・・はい」
彼女の歩幅に併せて歩く。
彼女も私に併せて歩く。
いつもより、少しだけゆっくり目に。

「これ、私の連絡先です」
約束の分かれ道の辺りで、コートの内ポケットからメモと万年筆を取り出して、いくつかの数字を書き並べてから彼女に渡す。
「伝言用のプライベートナンバーです。何かあったらここに録音して置いて下さいね」
「あ、はい」
「気をつけて」
「あは、大丈夫ですよ。ここからならスグだから」
渡された小さなメモ用紙を少し眺めるルフィルトに今日の別れを告げると、笑って答えた。
「・・・じゃあ、また」
「はい。じゃあ、また」

また、23日に。

・・・あの御方にお会いする為以外にこの街へ来る目的が出来るなんて、想像もしていなかった。
丘の方へ進む彼女の姿を眺めながら思う。

・・・、あ!

「ルフィルト!」
漆黒の夜空には満点の星。
道は薄く白っぽく丘の向こうへ続き、その道を行く彼女に少し大きな声を掛けると、声が届いたらしく先の方で彼女が歩みを止めて振り返る。
「23日、楽しみにしています!」
表情は遠くてわからなかったけれど、聞き取れたようで彼女が手を振った。
「それと!」
続けて叫ぶとルフィルトが手を振るのを止めて、続きを待つのがわかった。
「お誕生日おめでとう!」

__2010/12/21~23ゆきじ
このお話は、萩梨 さんのみお持ち帰り下さい♪

アイランさんが敬語崩した普通口調を使ってる所が話題の大作(笑)<嘘よんw
アイランウォールとルフィルトおねーさんはどんどん仲良くなればいい!

そう言えば、アイランさん。
普段は仮面の代わりに伊達メガネにしようか悩んでる。
メガネ描くのメンドイのでどうしようかなぁw
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■スクリーンショットの使い方v
先日SS(スクリーンショット)の使い方を訊かれたので、ちょっとダケ紹介w
・撮りたい画面をPC上に表示します。
・キーボードの右上方面(多分w)に『PrtScr』(Print Screen)と言うキーがあるので、デスクトップならそのまま、ノートPCの場合は『Alt』+『PrtScr』を押します。
→これで画像をコピーしている状態になるので、ペイントや任意のお好きな画像ソフトに貼り付けて編集加工保存します。
・普通は「スタート」メニューから、「プログラム」→「アクセサリ」を開き「ペイント」を起動。
→ペイントが起動したら、「編集」メニュー→「貼り付け(P) Ctrl+V」を選択して貼り付け。
→好きなサイズに編集加工してjpgなどで保存して完了です★
・一枚毎にこの作業が必要です(重要ポイント)

ゆきじが愛用しているのは、『KIOKU』と言うフリーソフトです。
好きなキーを自分でカメラのボタンに設定出来るのと、ペインタなどの画像編集ソフトを一枚毎に起動しなくていいのでとても便利です。
連続でカシャカシャ撮れるのが便利w
保存するフォルダも自分で設定出来るのでこれも便利♪
連続でSS撮って置いて、後でsaiなどで好きなサイズ、角度などで切り取ったり加工したりして保存してますw

他にもVictorサイトに色々あるので、自分にあった物をDLして使うと分かりやすいかと思います(^^)
スクリーンショット用の無料ソフトをDLして使っています。→コチラ

SSで悩んでる人のお役に立てばいいけどなw
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■ねこしょうかい★
猫写真の紹介です(笑)<別名:親ばかコーナーです(>ワ<///
takara10-14
takara10-14 posted by (C)ゆきじ
貰ったベビーベッドの寝心地チェックだよ(1/3)
なに?


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nice!(53)  コメント(2) 
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nice! 53 /現在nice!: 50994v キリnice!№要チェック~☆

コメント 2

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高田馬場@美容院

がんばって!いつもこのブログを見るのがとっても楽しみです(*^^)vこれからも楽しみにしていますね☆
by 高田馬場@美容院 (2010-12-26 02:39) 

ゆきじ

>高田馬場@美容院 さま
ありがとうございます♪
頑張りますね~★
by ゆきじ (2010-12-27 00:25) 



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